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2020年10月16日

ライフプランシミュレーションから考える家の買い時っていつ?【FPに聞いてみた】

ファイナンシャルプランナー2級資格を持つ、ライターの海田幹子です。 みなさんは、マイホーム購入の時期はどうやって決めますか?「家が欲しくなったら?」「希望の物件に巡り会えた時?」、家を買う時期を決めるきっかけはさまざまです。
家の購入は人生で一番大きな買い物といわれるほど、普段の買い物では考えられない額のお金を払うことになります。マイホーム購入後、その支払いを無理なく完了させるためには、ライフプランシミュレーションで人生計画をたてることをおすすめします。家の買い時・購入のタイミングをライフプランシミュレーションで考えてみましょう。

目次

ライフプランシミュレーションとは?

ライフプランシミュレーションとは、自分と家族の人生計画(ライフプラン)を、マネープランも含めてシミュレーションすることです。世帯の収入と支出の推移をみるために、年収や家族計画などの基本情報に、結婚や出産、マイホームの購入やマイカーの購入・乗り換えなど、ライフイベント予想を加えることで、ご自身や家族の資産がどのように推移していくかを知ることができます。

ライフプランシミュレーションはなぜ行う?

ライフプランシミュレーションの3つのメリット

1.お金の出入が把握でき、具体的な将来の資産状況がわかる

自分自身のライフプランを作成することで、「35歳の時に子どもが小学校入学(入学準備費用)」のように、いつ、どのような出費が発生するのかをあらかじめ把握しておくことができます。また、現在の収入を元に、将来の資産の推移もわかるので漠然とした不安は解消されやすいでしょう。

2.マイホーム購入や車の購入・乗り換えなど大きな出費の計画がたてやすい

マイホームの購入や車の購入・維持・乗り換えといった大きな出費となる買い物は、購入のタイミングと支払計画が重要です。ライフプランシミュレーションをおこなうことで、「出産」や「子どもの進学」など、さまざまなライフイベントから家や車を購入するベストなタイミングを考えることができます。また、年収や預貯金などから、購入できる物件価格やローン借入額を試算したり、収入や資産推移とローンの支払い推移を比較したりすることなどができるため、大きな買い物のタイミング、購入計画がたてやすくなります。

3.将来を把握することで貯蓄や節約意識が高まる

将来のどのタイミングでどれほどの出費があるのかがひと目でわかるライフプランシミュレーションは、お金に対する適度な危機感を持つことにつながり、貯蓄や節約のモチベーションを上げることにうってつけです。さらに具体的に何歳までにいくらあるとよい、などがわかるため目標も立てやすくなります。「なかなか貯蓄ができない……」という悩みを持つ人は、ライフプランシミュレーションをすることで、意識改革ができるかもしれません。

ライフプランシミュレーションのやり方、3つの方法とは?

ライフプランシミュレーションは大きく分けて3つあります。
ひとつめは「ファイナンシャルプランナーにお願いする方法」、ふたつめは「インターネットでの簡易シミュレーションを利用する方法」、みっつめは「エクセルなどを駆使して自分で作成する方法」です。それではそれぞれの方法についてみていきましょう。

ファイナンシャルプランナーにお願いする方法

お金と暮らしのエキスパートであるファイナンシャルプランナーなら、事細かく正確なライフプランシミュレーションを行うことができます。同時に貯蓄や資産運用のアドバイスも受けることができるので、自分専用で具体的、かつプロの目から見た専門性の高いシミュレーションが可能になります。デメリットとしてはほかの2つと違い相談料がかかる場合があります。

インターネットでの簡易シミュレーションを利用する方法

「年齢」「結婚や子どもの有無」「年収」「現在の生活費」などの質問に答えるだけで、簡単にライフプランを作成できるインターネットでの簡易シミュレーションなら手軽にライフプランシミュレーションが可能です。ファイナンシャルプランナーが作成するライフプラン表ほど細かく作ることはできませんが、目安として活用するには十分でしょう。デメリットは一般的なモデルとなるため、あなた専用ではない点があります。

エクセルを駆使して自分で作成する方法

エクセルの扱いに慣れている人におすすめです。インターネットには、ライフプランシミュレーションができるエクセルデータの作り方なども紹介されているので、活用することで自ら作ることができます。デメリットは税金や投資など専門的な部分の知識がない場合、具体的な解決案が導き出せない場合があります。

マイホームはいつが買い時?ライフプランシミュレーションで考える購入のタイミング

ライフプランシミュレーションでマイホームの購入を考えた時、どのタイミングが買い時でしょうか。将来のライフイベントごとに家を購入するメリットとデメリットを簡単にご紹介いたします。

結婚する前後での購入

ライフプランシミュレーションのポイント

事前に夫婦となるふたりが将来の方向性を合わせるために、子どもの人数や教育方針、老後のことなどをしっかり話しておく必要があるでしょう。

どんな人におすすめ?

既に現金で住宅価格の2割ほどの頭金が貯まっていて、結婚前から自分のライフプランがしっかりシミュレーションされている人は結婚する前後の購入がおすすめです。

ローンの支払いや資金に関するポイント

結婚する前後での購入となると、ローンの支払期間を長くとれるため、月々の返済が無理のない額になることがメリットです。「家賃がもったいない」「資産をもちたい」などの理由で早めにマイホームを購入し、子どもが大きくなったら買い替えることを見据えている人もいらっしゃいます。

第一子が生まれる前後での購入

ライフプランシミュレーションのポイント

「子どもが生まれる前に生活環境を整えたい」という人の買い時に当たるのが、子どもが生まれる前後でしょう。将来の家族計画や暮らし方から教育方針まで、具体的に夫婦でしっかりと意見をまとめておくとよいでしょう。

どんな人におすすめ?

子どもが生まれる前後に家を購入するメリットは、結婚する前後での購入に比べると家計の収入や支出、貯金に回せるお金など、状況がある程度把握できる点にあります。また、共働き家庭は出産・育休後の生活の見通しがたちやすいことも挙げられます。

ローンの支払いや資金に関するポイント

出産・子育て・保活など、しっかりライフプランを立てていても、病気や習い事など急な出費や予想外なことが起こる場合があります。住宅購入はそのあたりも考慮する必要があります。

子どもが小学校に上る前に購入

ライフプランシミュレーションのポイント

中学校・高校・大学は公立か私立か……、習い事にかける費用は……など、この先の教育費についてもより具体的なイメージがしやすくなる時期です。また、共働きを行うかどうかなど、夫婦の働き方の見通しも立ってくる時期でもあります。

どんな人におすすめ?

子どもが小学校に上がる前にマイホームを購入するメリットは、子どもの教育や住環境のことをしっかり考えた家選びができる点です。小学校に入学してから家を買った場合、校区によっては転校しなければならず、転校しない場合は家探しの範囲が狭くなるため、お子様のいるご家庭の家を買う大きなタイミングのひとつといえるでしょう。

ローンの支払いや資金に関するポイント

この先の夫婦の働き方によって収入が異なるため、ある程度明確にすることで資金計画がより正確になります。また、今後子供の成長とともに増加する教育費を考慮した無理のないローンを組むことがとても重要です。

子どもの独り立ちや仕事の一区切りで購入

ライフプランシミュレーションのポイント

ある程度のライフイベントを終えてからの場合、老後を視野に資金計画を立てる必要があります。特に定年後は収入が減ってしまうため、いくつまでにいくら貯めるのか……などはしっかりと考えておきましょう。

どんな人におすすめ?

転勤族の人や定年後に住みたい場所が決まっている人の買い時になるのが、子どもの独立や世帯主の定年退職後です。終の棲家としての住宅購入は、定年後の夫婦の生活や資産状況を加味すれば自由に決めることができる点がメリットです。

ローンの支払いや資金に関するポイント

定年後に家の購入を考えている場合、住宅ローンは通りづらいので注意が必要です。また、老後の生活費をしっかり残した上での住宅購入が大切です。

ライフプランシミュレーション以外に家の買い時を知る方法はある?

家の買い時を知る2つの方法

マイホーム購入のタイミングはライフプランシミュレーション以外にも2つのポイントをチェックすれば買い時を知ることができます。その2つのポイントとは「1.住宅市場価格が下がっているとき」と「2.住宅ローンの金利が低下したとき」です。

1.住宅市場価格が下がっているとき

住宅市場は日本全体の景気や住宅の需要と供給のバランスによって変化します。たとえば2013年に東京オリンピックの開催が決定して以降、東京のマンション価格は上昇傾向になっています。景気の上昇や需要が増加すると住宅市場価格は上がり、景気の低迷や供給過多となると住宅市場価格は下がってきます。
現在では手が届かない住宅であっても、住宅の市場価格が下がれば購入できる可能性がでてきますので、市場価格を見極めることで買い時を知ることができます。

2.住宅ローンの金利が低下したとき

住宅ローンの金利によって総返済額は変化します。例えば、3,000万円を借入し、元利均等返済(毎月の支払い額が同じになる返済方法)で35年ローンを組んだ場合、固定金利が0.5%と1%の時とでは、0.5%の差で総返済額が約300万円も差が出てしまうのです。
日銀がマイナス金利を導入した2016年以降金利は、過去に類を見ない低金利時代が続いています。金利だけで考えるなら2020年現在は、家の買い時といえるでしょう。

まとめ

ライフプランシミュレーションで自分にとっての買い時を知ろう
人生で一番大きな買い物といわれているマイホームの購入。マイホーム購入で失敗しないために、自分自身のライフプランシミュレーションで、ベストな買い時を考えることが大切です。
ライフプランシミュレーションであなたの将来にわたるお金の流れを把握することができるので、無理なく返済できる借り入れ金額やローン返済計画も立てることができます。さらにライフイベントや市場価格・金利をふまえた買い時を考えることができます。
家を買いたいと考えている人は、まずはライフプランシミュレーションで買い時を知ることから始めてみてくださいね。

執筆:海田 幹子

この記事の執筆者

海田 幹子

結婚が決まった際にライフプランニング力を養いたくて、独学でファイナンシャルプランナー2級の資格を取得したwebライターです。ただいま2児の育児と仕事に奮闘中。転勤族なので、老後に庭つき一戸建てを建てるのが夢です。わかりやすくためになる記事を目指しています。