2020年05月28日

築30年以上の一戸建てを買う時のポイントは?

家探しのポイントシリーズ、今回は築年数が30年以上の一軒家の物件購入時のポイントをまとめさせていただきました。マイホーム探しの参考にしてください。

築30年以上の一戸建てを買う時のメリットや注意点は?

住まい探しのポイントはたくさんの物件を見て、ご自身が「いい!」と思える基準を持つことです。今回は築年数にスポットをあて、新築や築浅ではなく「築30年以上の中古物件の購入」について考えていきたいと思います。まずは築年数が30年以上の物件購入のメリットやデメリットを簡単にまとめさせていただきました。

メリット

  • 流通量が多いため条件の良い立地で物件を見つけやすい
  • 新築と比べて価格が安い
  • すでに建っているため建物の現状チェックが出来る

注意点

  • 築年数が長いほどリフォームを必要とする箇所が増える場合がある
  • お風呂やキッチン、トイレなどの設備が古い場合がある
  • 物件によって住宅ローンが組めない場合がある
  • 年代によって耐震性や防火性に注意が必要
  • 建物の主要構造部分のダメージはわかりにくい

快適な住まいの築年数に目安はある?家の寿命は何年?

たとえば木造住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造の耐用年数は47年です。
しかし耐用年数とは、減価償却の計算に使用する年数であり、建物の寿命を示す年数ではありません。快適な暮らしを送ることのできる家の寿命は、実際にその建物の状態やメンテナンス状況などの使われ方によって異なります。それぞれの家の状態を見て判断することがとても大切です。

築30年の物件を探すときのポイントは?

築30年以上の物件をチェックするときのポイントをいくつかピックアップいたしました。

1.耐震性

建てられた年月によって耐震基準が異なっていますので注意が必要です。ポイントの一つとして1981年6月1日に施工された改正建築基準法で耐震基準が大きく見直されました。築年月が1981年6月以降かどうかはひとつの基準となります。

2.メンテナンス状況

しっかりとメンテナンスや修繕が行われている物件とそうでない物件では大きな差があります。メンテナンス不良の場合、購入後のリフォームや修繕に余計に費用がかかってしまうため、内見時の確認が重要です。

3.マンションと木造一戸建てそれぞれのポイント

マンションの場合
マンションの場合、大規模修繕などで定期的にメンテナンスが行われています。大規模修繕は12年に一度のペースが推奨されていますが、法的拘束力がないため、計画的に行われているかがポイントになります。

木造一戸建ての場合
木造で築年数が長い場合、隙間などが空いていると家の保温性が損なわれるためエアコンなどの冷暖房器具の使用量が増える場合があります。

4.リフォームとのバランス

中古住宅の場合、設備が古い場合やリフォームが必要な場合などがあるため、物件を購入する費用とリフォーム費用を合わせて検討することをお勧めいたします。

5.周辺環境

物件周辺のスーパーや学校などの施設、周辺道路の交通量や夜道の明るさ、ご近所の方々などの周辺環境の情報など、今後暮らすことを前提とした情報収集はとても大切です。また、可能なら前の住人の引っ越し理由などを聞いてみてもいいかもしれません。

理想の住まいへリフォームやリノベーション

立地の良い場所に見つけやすく、新築よりも価格が安い中古物件のメリットをいかし、築年数の経った中古住宅を購入し、理想の間取りや空間へリフォーム・リノベーションを行う方も増えています。画一的で一般的な間取りではなく、個人の思い思いの空間へチェンジする。とくに築年数が30年前後は価格的にもリフォームやリノベーションに予算を回しやすいのではないでしょうか。

まとめ

家探しでは何を重要視するかを考えることが重要
30年以上の築年数の物件購入は、購入費用以外にもリフォームやリノベーションが必要な場合もあり、また購入後も住まいのメンテナンスが必要な場合もあります。築30年以上の物件の場合、それらを考慮する必要があるため、メリットやデメリットや注意点をしっかりと把握したうえで、どのようにして理想の住まいを実現させるのかを考えることが大切だと思います。まずは、ご自身が重視したい家探しのポイントを考え、理想の住まいのイメージを明確にしてみてください。

執筆:FUKUYAタウン 編集部

この記事の執筆者

FUKUYAタウン 編集部

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