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2022年07月16日

事前の備えで安心!プロに依頼したほうが良い台風対策とは?

近年、日本でも大型で勢力の強い台風が発生しやすくなっています。また、ゲリラ豪雨による雨や風の被害も年々増えている印象です。対策をしないままこれらの自然災害を受けてしまうと、家の劣化が急激に進んだり住めない状態になったりすることもあるため、しっかりとした台風対策をして事前に備えておく必要があります。
ただ、屋根や壁の亀裂など、そもそも専門家でないと劣化状況がわかりづらい箇所もあり、自分でチェックするには限界を感じることもあるはずです。そこで今回は、専門家に依頼したほうがいい台風対策や、そのチェックポイントについてご紹介します。

自分ではチェックしにくい危険ポイントとは?

まずは、自分でチェックするには難しく、専門家でないと劣化具合を判断しにくい箇所について紹介します。

屋根

屋根には、昔ながらの瓦やスレートと呼ばれる屋根材、それらを固定するための釘や屋根頂部をカバーする棟板金、漆喰などが使われています。それらは、日頃の風雨はもちろん、地震、強風などによって屋根材などがズレたり割れたりする可能性があるため、定期的にチェックしておきたいところです。
また、釘や棟板金が、劣化により浮いたり飛んでいったりしていることも考えられます。漆喰は、棟瓦を固定する部分に雨が当たらないようにするために使われていますが、ひび割れが起き、はがれてしまうこともあるでしょう。

雨樋(あまどい)

雨樋は、雨を排水するための道のようなものです。普段さほど意識したことがないかもしれませんが、どんな建物にもあります。雨樋が壊れていたり外れていたりすると、屋根から流れてきた雨水が外壁に直接当たることもあり、雨漏りや外壁劣化、汚れなどの原因にもなるでしょう。
また雨樋には落ち葉やゴミがたまりやすく、コケが生えやすい環境が整っています。雨樋が汚れた状態だと、雨水が上手く排水されず、雨樋からあふれる可能性もあります。 目視で確認できる雨樋ならセルフチェックで気づけるかもしれませんが、屋根の上にある雨樋は専門家でないとチェックしづらい部分です。

外壁

変化には気づくものの意外と放置しがちなのが、外壁のヒビやサッシまわりのコーキングの切れです。ちょっとした外壁のヒビは仕方がないと思っている方もいるかもしれませんが、実は幅0.3mmを超えるヒビには注意しなければなりません。
通常の雨であれば問題ないですが、台風や豪雨となると横殴りの雨が降るため、外壁に直接水を吹きかけるようなもの。そのため、ヒビやコーキングの切れがあると、そのすき間から雨が入り、家の構造部分にまで被害を出す可能性が考えられるのです。外壁の正しい状態を見極めてもらうためには、専門家に見てもらう方が良いでしょう。

カーポートやベランダ屋根

カーポートやベランダの屋根によく使われる素材は、軽量のため風に吹き飛ばされる危険があります。そのため、台風前には屋根材を固定しているビスやフックボルトの外れやゆるみを確認する必要があります。
しかし、カーポートもベランダ屋根も高所にあり、屋根に直接乗ると割れる可能性があるため、一般の方は確認しにくいでしょう。定期的に業者に確認してもらうと安心です。

排水溝

雨樋と同様に注意が必要なのが、排水溝です。ベランダの排水溝に落ち葉やゴミがたまってしまうと、雨水が流れてくれません。台風や豪雨で大量の雨が降った時に排水溝が詰まっていると、あふれた水が家の中に入ってくることもあるでしょう。
また、目で見えるゴミは取り除けますが、排水溝の中にも砂や落ち葉がたまっているかもしれません。ゴミを取り除いたものの、排水が上手くいっていない気がする場合は、専門家にチェックしてもらいましょう。

家の周りの側溝

家の周りの側溝に、土や落ち葉、ゴミがたまると、大雨の際に雨水を上手く排水できず、道路が冠水する原因となるケースがあります。また雨で濡れたゴミがヘドロとなって、害虫の住処となったり臭いの原因になったりするかもしれません。
側溝の掃除は、個人でもできますが、重たい側溝の蓋を外したり側溝から出てきたゴミの処理に困ったりすることもあるでしょう。そのため、定期的に専門の業者に依頼するのがおすすめです。

プロに依頼したい台風対策とは?

先ほどは、台風対策のチェック箇所や業者に依頼する基準を解説しました。ここでは、業者に依頼したいその他の台風対策を紹介します。

(1)シャッターや面格子を付ける

家の窓を守るために、シャッターや雨戸、面格子を付けるのも1つの方法です。台風などで強風が吹くと、小石や物が吹き飛ばされて窓に当たり窓を割ってしまうかもしれません。シャッターなどで対策をしておけば、窓を守れる他、防犯対策や寒さ軽減、夏場の暑さ軽減にもつながります。

(2)機能ガラスの窓にする

強化ガラスや合わせガラス、複層ガラスのような機能ガラスの窓にするのもおすすめの対策です。そうすれば、強風でも窓が割れにくくなり、万一窓が割れても飛び散らずに済むでしょう。こちらも防災だけでなく防犯対策にもつながります。

(3)強度の高いカーポートをつける

カーポートを選ぶ際は、強度も大切です。台風の雨や風から車を守る役割もありますが、万一自分のカーポートの一部が飛んでしまったら、隣の家などに被害を出すことも考えられます。 そのため、雨風や積雪に強い素材のカーポートを選び、劣化が気になるようなら専門家に判断を仰ぎ、取り換えると安心です。

台風などの自然災害による被災では火災保険が適用になるかも

対策を忘れていた方や、対策をしていたものの被災してしまった人もいるはずです。中には修理費用が高く、頭を抱える人もいるでしょう。そんなときは、火災保険が適用されるかもしれないことを思い出してください。
火災保険と聞くと、補償対象を火災だけと思っている方がいます。しかし、保険の契約内容にもよりますが、火災保険で台風などの自然災害で壊れた外壁や屋根の修理ができる可能性があるのです。諦める前に、補償範囲のチェックや保険会社に確認してみることをおすすめします。
また、自然災害が発生すると、悪質な業者が修理を持ちかけてきて、高額費用を請求するという被害が多くなります。契約を急がせる、見積もりが曖昧などの業者は危険ですので、くれぐれも注意してくださいね。

まとめ

日頃の備えが家を守ってくれる!
台風対策をどうしたら良いかわからず先送りしていた方は、この機会にチェックしてみてください。また「築年数が浅いから大丈夫」と思っている方も、日頃からきちんとチェックして、気になるところがあれば、早めに専門家に点検をお願いしましょう。
台風などの大きな災害で被害にあわないためには、日頃の意識と備えが大切です。家の専門家による定期的なチェックやメンテナンスを受けて、しっかりと台風に備えましょう。

執筆:FUKUYAタウン 編集部

この記事の執筆者

FUKUYAタウン 編集部

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