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2020年12月05日

家を買うならマンションと一戸建てどっちがお得?【FPに聞いてみた】

「家を買うのならマンションと一戸建て、どっちがお得なの?」と考えたことはありませんか?今回はそんな疑問に答えるべく、2級ファイナンシャルプランナー(FP)が考えるマンションや一戸建て購入のメリットやデメリットについて解説していきます。またコスト面での比較もしていくので、ぜひ参考にしてみてください。

マンション購入のメリットは?デメリットは?

マンション購入3つのメリット!ポイントはセキュリティや利便性

セキュリティ面が充実

たとえばエントランスがオートロックで防犯カメラを設置しているマンションも多く、一戸建てよりセキュリティが充実しているのが特徴です。また、平日は管理人が常駐している場合もあり、共用部分の清掃をしたり受付をしたりしているので、安心感が増すというメリットもあります。

立地が良い

マンションは一戸建てと比べると、比較的駅周辺や街の中心部に建設されることが多いため、職場や病院、公共施設などの場所へアクセスしやすいことはメリットです。またマンション建設には広大な土地が必要となりますが、階数を増やし縦に住居を広げることで、多くの人が入居できるようになっています。そのため、同じエリアの一戸建てと比べても、1戸当たりの販売価格が抑えられているケースが多くあります。ただ、あまりに立地が良すぎると、逆に価格が高騰する場合もあるので注意してください。

階段が無く、間取りが平面なので高齢者も住みやすい

マンションでも2階建て仕様になっているところもありますが、基本的にはワンフロアでできています。そのため部屋の移動に階段を使う必要がなく、高齢者が住みやすい構造というのがメリットです。

マンション購入3つのデメリット!ポイントは騒音や固定費

周辺階の騒音トラブル

マンションでは、どうしても上下階に他の人が入居している構造となっています。そのため「足音が気になる」「毎晩遅くまで騒いでうるさい」などの騒音トラブルが発生しやすくなります。最近のマンションは、防音対策をしているところも多くなっていますが、築年数が古い中古物件だと対策がなされていないこともあります。そのため、購入前に不動産会社に防音対策や騒音トラブルの有無など、しっかり相談しておくと良いでしょう。

管理費や修繕費といった費用がかかる

マンションならではの費用といえるのが、管理費や修繕費です。
これはマンションの管理人の人件費、共用部分の維持・管理費、定期的に行うマンション修繕の際に使う費用として、決められた額を毎月支払わなければいけません。一方でマンションを維持していくため必要なお金なので、マンションの資産価値を高める側面もあります。
ただ、駐車場代も支払わなければいけないマンションの場合、これらを全て足すと毎月数万円の出費になるため、「もったいない」と感じる人もいるでしょう。

ご近所との関係が希薄

マンションの場合、同じマンションに住む近隣住人と顔を合わせることが少なくなりがちです。そのため「どんな人が住んでいるのかわからない」という場合もあります。マンション内でコミュニティを作ったり、自治会を運営したりしているところもあるかもしれませんが、参加しなければ知り合うきっかけもほとんどないため、ご近所との関係が希薄になりがちです。

一戸建て購入のメリット・デメリット

一戸建て購入の4つのメリット!ポイントは高い自由度

マンションのような管理規約にしばられない

マンションはひとつの建物に多くの入居者がいます。そのため、マンションには入居者が円滑に生活できるように住居に対して管理規約があります。たとえばペット飼育に関する制限やバルコニーの使い方など、内容が細かく規定されているのが特徴です。反対に一戸建てだと、地域としての取り決めはあるかもしれませんが、基本的に住居は家主の自由というのが最大のメリットでしょう。

増築や建て替えが自由にできる

マンションの場合、自由に増築や建て替えを行うことはできません。しかし一戸建てであれば、増築をしたり建て替えたり大胆な変更が自由にできます。

管理費や修繕費の支払いがない

一戸建てにはマンションのような管理費や修繕費を払う必要がありません。また駐車場付きの家であれば、駐車場代がかからないメリットもあります。ただし、一戸建てでも修繕は必要になってきます。建物自体は年月が経てば劣化していくので、いざという時のためにマンション修繕費のように毎月積み立てをしておいた方が良いでしょう。

騒音トラブルが少ない

一戸建ての場合、マンションのように上下に他人が住んでいないので、騒音トラブルに発展することは少ないでしょう。ただし窓を全開にして騒いだり、夜中や早朝の大きな音によるトラブルを起こしたりなど、騒音トラブルの可能性はゼロではないので注意が必要です。

一戸建て購入3つのデメリット!ポイントは防犯など

セキュリティ面が弱い

一戸建てはマンションに比べ、侵入しやすい環境にあります。マンションのようなオートロックや監視カメラ、管理人の常駐などがないので、防犯対策はしておいた方が安心です。

階段の上り下りが発生する

戸建てだと平屋建てもありますが、2階建てや3階建ての家も多く建てられています。リビングやダイニングと寝室や風呂、トイレなどが違う階にある場合、階段の上り下りが大変に感じる場合もあるでしょう。高齢者がいる家庭や、老後のことを考えると、その高低差がデメリットと捉える人もいるかもしれません。

近所の付き合いが面倒に感じることも

マンションと比べ、一戸建てはご近所の人と顔を合わせるタイミングが多くなります。また町内会や子供会の加入などを求められる場合もあり、ご近所付き合いを面倒に感じてしまうことがあるかもしれません。ただし、ご近所との関係が良好に築けていれば、災害などがあったときに声かけや助け合いがしやすいメリットもあります。

マンションと一戸建てを維持していくコストを比較

最後に、マンションや一戸建てを購入後、それぞれの維持・メンテナンスにかかるコストを比較してみます。まず、マンションの主な維持費は管理費・修繕費です。一戸建ては、修繕などに掛かるであろうメンテナンス費用、それぞれの相場の費用を表にしましたのでご参考にしてください。

<マンションの維持費の場合>

月平均 30年払ったとしたら
管理費 10,862円 3,910,320円
修繕費 11,243円 4,047,480円
合計 7,957,800円

<戸建ての維持費の場合>

外壁塗装 1,000,000円
屋根の張替え 約500,000円
クロス張替え 約200,000円
水回り設備の交換 約1,000,000円から3,000,000円
エコキュートや給湯配管などの交換 約600,000円から800,000円
合計 約3,300,000円から5,500,000円

これ以外にもシロアリ駆除や床の補修などもあり、ここで挙げたのは一例にすぎません。メンテナンスが必要となる時期は購入時点の築年数などによって異なりますが、早ければ購入から5年後には必要になる場合があります。また、10年に1回はメンテナンスが必要になる箇所があるかもしれません。

マンションと一戸建ての維持費に違いはある?

上記の例を見ると、マンションも一戸建ても維持するために必要な金額は、さほど変わらないのかもしれません。むしろ一戸建ての方が、突然の出費に備えて事前に準備しておかなければ、困ってしまうでしょう。

まとめ

メリット・デメリットを把握し、理想の暮らし方の優先順位をつけて考えよう
物件によってまちまちですが、基本的にマンションも一戸建ても年数が経てば資産価値は下がっていきます。ただし一戸建ては、建物の資産価値が下がっても、土地は評価されます。 ポイントとして、立地による利便性やセキュリティ面ではマンションに優位性がありますが、管理規約に縛られず、自由な改築が可能で足音などの騒音に気を配らなくていいのは一戸建てです。 優先順位をどこに置くかで、マンションと一戸建てのどちらがいいかを決めることが出来るでしょう。家を購入する際は、そういったポイントをしっかり相談できる不動産会社を選ぶこともポイントです。

執筆:山村 希美

この記事の執筆者

山村 希美

2007年証券会社入社。窓口などで投資の相談や提案を行う。2011年2級ファイナンシャル・プランニング技能士試験合格。結婚、転勤を機に退職。出産後ライターとして活動中。短期長期の家計把握や投資などお金にまつわる情報収集をしながら記事の執筆を行う。FPの知識を生かして、マンションの購入・売却も経験。その後、現在の住まいである一戸建てを購入。