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神戸市垂水区役所の方に子育て支援の取り組みについてお話を伺ってきました

<この記事は2019年7月に行ったインタビュー記事を元に作成を行っています>
神戸市垂水区は神戸市の南西部に位置し、福屋不動産販売の垂水店や舞子店があります。 今回は垂水区役所のまちづくり課の方と子育て応援プラザの方に、垂水区の活動についてお話を伺ってきました。

ボランティアが支える子育て応援?

―― 今回は子育て世帯を応援する取り組みについてのインタビューよろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。今回は子育て支援策のお話と伺っていましたので、子育て応援プラザの方にも来ていただきました。

フレンドママ制度による地域での子育て支援

―― それではさっそくですが垂水区の子育て応援の取り組みはどのようなものがありますか?

垂水区にはフレンドママという取り組みがありますよ。保健師さんが主催されている研修を経て、「子育てアドバイザー」という形でフレンドママになられた地域の方が、区役所で行われる定期健診や、地域向けのひろば事業にお手伝いに来て下さります。地域の方がフレンドママという制度を通じて、地域の子育てを支えようという思いでお手伝いいただいています。

―― まさに垂水区ならではの地域の取り組みですね。ちなみにフレンドママは何人くらい活動していらっしゃいますか?

この制度はだいたい20年近く行っており、たくさんの方が登録されていて、それぞれの生活に合わせて活動してくださっています。

垂水区の子育て支援サポートについて(垂水区役所サイト)https://www.city.kobe.lg.jp/j09039/kuyakusho/tarumiku/kosodate/support.html

住民が行う子育てサークル活動

地域に根差した子育てサークルが垂水区にはたくさんある

―― その他に垂水区ならではの特徴的な取り組みなどはありますか?

そのほかで子育て世帯に紹介できるものといえば・・・「サークル」が多いことでしょうか。地域に根差した子育てサークルが多くあります。

―― サークルですか。それは区役所の方が行われているのでしょうか?

いえ、区役所では、サークル情報の集約と発信、サークル活動を行うにあたってのアドバイスや遊びの提供といった後方支援をしています。各サークルは様々な工夫をして活動しておられますよ。

―― なるほど。各サークルさんは独自に運用しているのでしょうか?また、サークル数の増減はあるのでしょうか?

各サークルごとに運営をされています。現在、増減はあまりなく比較的固定化されていると思います。サークルには昔子育てをしていた地域の高齢者の方も多く携わられています。もちろん現在子育て中という方もいらっしゃるのでサークルを運用する方の年齢層は幅広くなっています。

―― サークル運用のみなさんは垂水区ご出身の方ばかりですか?

垂水にお住まいの方が中心となって集まり活動されています。

月1回から3回、利用しやすい子育てサークル

―― 開催の頻度はどのくらいでしょうか?

そうですね。サークルの開催はそれぞれ違うんですが、月1回から3回程度実施で、各々が長く続けられるよう無理のない程度で開催されています。垂水区はサークルの活動がとても活発な地域だと思います。

―― 参加費は有料なのでしょうか?それとも無料もありますでしょうか?

サークルによって有料の所も無料の所もあります。サークルを運用される方々がそれぞれ出来ることを活かした活動をされていてバリエーションも豊富なので、自分たちにあったサークルを選んでいただけたら良いな、と思います。

―― ほんとにすごい数のサークルがありますね。

ほんとにすごいんですよ~。個人的な意見なんですけど、サークルさんのパワーはほんとにすごいです。「次の世代の子育てを支えよう」という気持ちがある方が集まっておられるし、どこも人がとてもあったかいのですごくありがたいと思っています。それこそ「どこか遊びに行きたいなぁ、この日は〇〇のサークルに行ってみようかな」とか、「また会いたいから行こうかな」とか、敷居が高くなくて、気軽に行ける場所だと思います。

子育てサークルについて(垂水区役所サイト) https://www.city.kobe.lg.jp/j09039/kuyakusho/tarumiku/kosodate/annai/kosodatecircle.html

趣味や特技を活かした、ままスポット活動

―― サークルの取り組みは、区役所は後方支援とのことでしたが、区が主導しているのではなく自発的にされているんでしょうか?

サークルは、行政というよりも自発的な部分が多いですね。もともと地元で暮らしてらっしゃる50代60代の方が中心になって運用されているのですが、50代60代の方のパワーがすごいなととても感じます。「いつでもおいで」「相談乗るよ」「これはこうじゃない?」「それは区役所に行って聞いたらいいんじゃない」と地域の人と人、人と行政のつながりを作ってくれるのがサークルさんなんですよね。

子どもの習い事の代わりにままスポット

―― サークル活動がとっても活発なんですね。他にも活動はあるのでしょうか?

商業施設「BRANCH神戸学園都市」の中に「まちづくりスポット神戸」という地域活動の拠点があります。ここに登録している子育て支援団体「ままスポット」が、様々な取り組みをされています。

――ままスポットはどんなことをしているんですか?

講座や教室の実施、交流の場の提供、イベント開催などを通じて子育てを応援しています。ままスポットの会議は概ね月に1回開かれており、区役所の職員も参加させていただいているのですが、趣味を通じて様々な取り組みをされています。
本格的な習い事は費用が高いなど、ハードルも高いかと思いますが、ままスポットのみなさんの活動は、何かを習わせに行かないと、という感覚ではなく、気軽にちょっとした時間を有意義に過ごすことが出来ます。

―― 習い事高いですもんね。地域の方の行うサークルや民間企業がサポートしている子育て支援など、垂水区にはたくさんの取り組みがありますね。

そうですね。みなさんがそれぞれ自分たちでやりたいことを活かしながら、つながって、集まって、子どもやお母さんを応援する取り組みをしていますね。ままスポットの他にも、様々な活動をしている団体さんがいますので、充実した子育て環境のもと、のびのび楽しく子育てができると思います。

垂水区の子育て支援や情報をまとめて発信

子育て応援プラザの役割

―― 子育て応援プラザについて教えていただけますでしょうか。

各保育所、保育園、幼稚園、認定こども園では地域支援を行っています。ベビーマッサージや制作活動等、各施設の特色を生かし、色々な活動を活発に行っています。子どもの施設は「入園しているわけではないから入りにくい」と思われがちですが、楽しい企画を行うことで、地域の方もそれを楽しみに、喜んで参加しておられます。子育て応援プラザでは、そのような様々な情報を集め、発信する支援を行っています。

地域子育て応援プラザ垂水(垂水区役所サイト)https://www.city.kobe.lg.jp/a36812/kosodate/chiiki/chiiki/tarumi.html

子育てマップで垂水区の取り組みをチェック

区役所のホームページで公開中

―― 垂水区では地域の方の取り組みが活発ですね。そのあたりをしっかり紹介できたらと思っています。

そうですね。実際にお母さんたちの中には、垂水区外から引越して来られる方も多いですけど実際住んでみないと分からないことも多いですもんね。事前に情報があれば、それをもとにお母さんたちは将来のちょっと先を見据えて家を探したりもできるんでしょうね。

―― たくさんの情報を発信しても一番残念なのは、知らない というのが一番もったいないかなと思います。その点で(垂水区の)ホームページに載っている子育てマップはとってもいいツールですよね。

マップは保健師さんが作られているんですよ。本当に便利なんです。たとえば、保育所や幼稚園に入れなくても一時保育があるところはココとか、その近くにはこんなサークルがある、じゃあ行ってみようとか。このマップを見ながらお母さんたちに説明したり、手渡すなど、私たちも活用しています。

子育て支援マップ(垂水区役所サイト)https://www.city.kobe.lg.jp/j09039/kuyakusho/tarumiku/kosodate/map.html

毎年リニューアルされ最新の情報が分かる

―― 「〇〇年度版」ってなっていますが毎年リニューアルされているんですか?

毎年リニューアルしていますね。名前が変わったり内容が変更になることもありますので、毎年きっちり確認して今年度の情報として一年間提供しているという形ですね。マップを作るにあたっては、細かくチェックをして整えていくという作業をされています。

毎月発行のたるみぽけっと

―― このボリュームを毎年は大変ですね。それ以外にも色々なツールを作られていますよね?

この「たるみぽけっと」を使って出かける場所の計画を立てたり、心待ちにしてくださったりするので、毎月ほぼなくなり、ニーズの高さを実感しています。いかにお母さんたちが子育てに一生懸命で、出かける場所を探しておられるか、ということがわかりますね。

―― たるみぽけっとは毎月だされていますよね?

毎月発行していて、最新の情報を掲載できるように心がけています。

垂水区の活動はお母さん同士の繋がりを広げている

―― みなさん毎日の子どもとの遊び方って考えているんですね。

お母さん方は楽しい時も、ちょっぴりしんどい時も、いかに子どもたちと日々を過ごそうかと考えておられます。私たちもお母さん方の相談に乗ったり、遊びの提供もしていますが、「そんな遊びがあるんですか」「今度家でもやってみます」と言われると、とても嬉しいですね。

―― 無料で気軽に参加できるってところがもっといいですね。

気軽に参加できることが大切ですよね。そこからいろいろな人とのつながりもできてくる。子育てって家にいると煮詰まってしまうことありますよね。そんなお母さん方のサポートをしようと、サークル等がたくさんあるので、ぜひ利用していただければと思います。

―― 本当に「地域の」っていうのが感じられてお話聞いてよかったなと思いました。

幅広い年齢層が活動されているって、ステキなことですよね。「無理なく、自分にできることを、細く長くしていきたい」とおしゃる方がおられました。サークルさんも各施設の職員の方々も「いつでもおいで!」と待ってくださっています。是非今度、サークルもご紹介しますので、見てみてください。

まとめ

住人の方の取り組みを行政が後方支援
垂水区では地域の方々がさまざまな取り組みを行っていました。
地域の方が個々で取り組みを実施し、それを行政が収集し、わかりやすくマップなどでまとめて情報発信することで、たくさんの人が活用できるような仕組みになっていました。
インタビューのお時間をいただきました垂水区役所の方、子育て応援プラザの方ありがとうございました。 福子

執筆:FUKUYAタウン 編集部

この記事の執筆者

FUKUYAタウン 編集部

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